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良いあそなすちゃん

良い方のあそなすちゃんです!

桐島考察(ネタバレあるよ)

ちょっと前に桐島を高専の頃の友人と見た。
彼が初めてだったのでとりあえず2巡した。

感想としては、野球部、バレー部それぞれの部活のキャプテンや桐島が異常な状態にあるのに、なぜあんなにも荒れ方が違ったのか?という点が (正確には「という点『も』」だが今回は省略する) 議論になった。

バレー部は突然桐島という存在がいなくなるという異常事態に見舞われて部全体が壊れていくが、野球部は同じようにキャプテンが居座るという異常な事態に置かれながらも淡々と練習をしている(風に見える)。
この差はどこからやってくるものか?というのを考えた時に、野球部キャプテンの柔和で堅実な態度は「ドラフトまではな」のセリフに大人で努力家な性格を表しているのだろうか。

面白いのが野球部のキャプテンのことは描写されているが、野球部の実体は描かれていない(もしかしたら野球部員たちはいつまでも居座るキャプテンのことを疎ましく思っているかもしれない)
逆にバレー部は部員達のやり取りを細かく描写しているが、桐島のことを直接描いていなく、部員たちからの空気や喋りだけで語られている。ここの対比がとても僕らの想像力をくすぐった。
桐島は部員達からの眼差しに耐えられなくなったから部活を辞めたというのが僕らの意見だったりする。

僕が個人的に好きだと感じていることは、バレー部の界隈でゴタゴタしていた世界感で、別世界の映画部に介入してしまい、一気に物語を終焉に持っていったのは脳汁が溢れるばかりだった。あの最後は最高だ。マジでいい。

また、最後のシーンで菊池が前田に「将来は、映画監督ですか?」と聞いていたのに対して「無理」と答えていたのはちょっとわかるところがあって、僕が高校の時に電子回路を組んだりロボコンをやっていて親や親戚に「将来は、ロボットつくるの?」って聞かれた時に嘘笑いしながら受け流していたのと多分気持ち的には同じだと思った。
今はロボットではなく違うところのものづくりの世界にはいるが、当時はそれが飯の種になるかなんか全然わかんなかった。ただ好きだからハンダゴテを持ってただけ。まぁ、僕は途中でロボットはやめちゃって、よく分からない方向にいくんだけど。
ただ、僕も前田も、それぞれが対象にしていた、ものづくりが好きなことには違いなくて、それを『将来』というよくわからないものに乗せられる想像力と経験がなかったんだ。

「桐島、部活辞めるってよ」とても学生のころを思い出す作品でした。今学生の人とかはどういう風にみてるんだろう。
学生の時に好きだったことに打ち込む前田達と、前田達(つまり僕)からみた、バレー部というイケイケな人が集まる世界に対する気持ち多分似ていると思った。

関係ないが、橋本愛がttmtmyに似ているとひたすら連呼していたが、このエントリを書く上で桐島を何度も見返していたら、そうでも無い気がしてきたこともここに記しておきます。でも、両方とも可愛いけどね