RAW現像のすゝめ 2018
最近のRAW現像の流れについてまとまってきたような感じがしたのでまとめてみる。今この瞬間を切り取る写真を楽しく綺麗に残したいよねという人向けの記事。
機材とかソフトウェア
カメラとレンズとその他周辺機材
まずは物理層から。ボディはD750になっていて、レンズは24−70mm f2.8と50mm f1.8を状況に合わせてつかっている。24-70mmはもう5年ぐらい前に買ったやつで長いこと使っている。「レンズいっぱいほしい、そしてそれらを常時させておけるボディも欲しい」とかそういう欲求は無限にあるけど、結局のところ日常を撮っていく中で体はひとつしかないという限度もあるので、今こういう構成に落ち着きつつある。
ボディにはSDのスロットが2つあって、バックアップの意味も含めて普通のSDカードとFlashAirを差している。ストラップは純正のものを使っている。PeakDesignの新しいストラップが出てたけど今回は見送った。使ってる人のレビューを読みたいところ。
バッグは5.11のミリタリーバッグを使っている。マグポーチにフラッシュライトが入ったりモバブが入ったりして便利。大三元を差してレンズフードを付けたまま収納できるのでコミケとかへの移動中にしまっておけるのは大変便利。
写真の読み込み スマートフォン編
FlashAirを使っているので当然無線経由で写真を取り込む。現像にはLightroomを使っている。よく使う現像パラメーターはPC版と同じなのでLrユーザーはすぐ慣れると思う。ただ、スライダーの細かい調整が微妙にむずくて、特に色かぶりの修正をしたいときに苦労することがある。
現場は主にDJイベントとかで使ってる。その場でDJのアー写を撮ってシュッとTwitterとかSlackにアップロードする。コスプレ撮影会でもレイヤーの人にプレビューでたまに使ったりする。ただ、FlashAirのアプリはRAWのプレビューには対応していなくて(しなくて正解だと思う)カメラ側の設定でRAW+BasicとかRAW+NormalとかにしておくとFlashAirのアプリでJPGに写真のプレビューをしながら取り込みたい写真を選択できるのでおすすめです。
慣れると1枚取り込んで現像してアップロードするまでに3分ぐらいでできるので、シュッときれいな画像をどこかにアップロードしたい場面があるときには便利。
ちなみにNikonでFlashAirを使う場合はライブビューモードにしていないと常時通電しないという事案がD7000の頃からある(というかどのメーカーでもそうなの?)のでこれから買う人は気をつけた方がよさそう。
写真の取り込み パソコン編
これから書くことは、Lrの読み込み機能でも同じようなことができるんだけど、イベント名を付けたいというときに読み込んだあとにLr側でディレクトリ名を変更するとLr側で追従されないんだけどなんでなんだろ。なんか設定とかあれば知りたい。
基本的な保存先は/Users/asonas/Pictures/Lightroom
にしていて、そこへunorganized_files
というディレクトリが掘ってある。あ、ちなみにパソコンで取り込むときはそのままSDカードを差して読み込んでる。
とりあえず撮影したRAW画像は無造作に全部そこへ放り込んで以下のようなスクリプトを流す。
#!/usr/bin/env ruby require 'fileutils' require 'pathname' files = Dir.glob("./unorganized_files/*") files.each do |src| block = File::Stat.new(src) dir_name = block.birthtime.strftime("%Y-%m-%d") FileUtils.mkdir_p(dir_name) file = Pathname.new(src) dest = "#{dir_name}/#{file.basename}" FileUtils.move(src, dest) end
素朴すぎてあまり言うことがないんだけど、unorganized_files
の配下にあるファイルの生成日を元にYYYY-mm-dd
というディレクトリを作成してそこにファイルをどんどん放り込んでいくというやつ。
こうしておくと連日のイベントで撮影したファイルをいちいち選択して日付ごとに分類することもなくて済む。ちなみに何かのイベントの撮影の時にはあとでYYYY-MM-DD-#{イベント名}
という感じにイベント名を追加していたりする。これの便利なところは一度PC側に取り込んでしまえばSDカードの中身の写真は全て削除できるという点もメリットといえる。「今回現像する分だけ取り込む...」とかだとどの写真を現像した or していないかの状態管理が発生して大変面倒なことになる。
さらに分類方法の便利なところは、日常を撮影した写真とイベント毎の写真を分類するときに「日常の写真はこっち、イベント写真はこういうディレクトリ名で...」などと考えるのが面倒になってきたというのがある。前述のとおり、イベント名がついてたらイベントの写真だとわかるし、ついてなかったらなんらか猫か奥さんの写真ということだ。
これを現像するときはそのままLrでフォルダごと読み込む。ちなみに、LrはRAWとJPGが同一ファイル名だと読み込まないぽい挙動をするのでRAW+Basicとかで撮影してもJPG写真は読み込まれないので便利。
現像
まぁでもこの辺の話はプリセット用意しましょうとか、現像パラメーターのコピペを活用しましょうとか、そういう話になりそうなので今の僕には余り書くことがない...。
最近MIDI2LRというライブラリを使っていて、マッピングまで済ませたんだけど、結局のところメインのマシンがMacBookProだったりするので持ち運び先にMIDIコンがないということがよくあるのであんまり使えていない。iMacとかあって常時MIDIコンがつながっているみたいな状態だと便利に使えるのだろうなぁ。
ちなみに使い心地としてはかなり便利で、細かい露出とか色味、色かぶりとかの調整がノブやスライダーでできるのは大変便利。トラックパッドだと微妙な数値の変更に弱いけど、直接キーボードから数字を入れるほどゆったり作業するのもしんどい。ただ、傾き調整とかスポット修正などのマウス操作必須系もあるので、MIDIコンと横にトラックパッドが必須になると感じだった。またMacBookなどのラップトップだと、ディスプレイ->本体キーボード->MIDIコンとなってディスプレイとの距離が増えるので勾配が強めなPCスタンドとかに乗せてやるといいと思う。僕はRoostを使っている。
iMacが欲しいと書いたがやはりどこでも現像ができるという点では結構便利でリビングでコーヒー飲みながらや自室布団のこもりながらとかカフェ行ったりとかで色々なところで現像できるのは気持ち的には楽。写真は仕事じゃなく*1て趣味だしね。ちなみにMacBookProでどこでも現像できるからといっておそ松さんを見ている奥さんの横でマシュ・キリエライトのコスプレイヤーの現像をしていると怒られる。
書き出しに関しては先程のYYYY-mm-dd
というディレクトリの直下にretouched
というディレクトリを掘ってそこへレタッチ後の写真を書き出している。
このあたりの設定はcho45さんのブログから知った気がするんだけど、該当の記事は見つからなかった*2。でも多くのLrの記事に関しては参考にさせてもらっている。
保存先
最近、日常の写真を撮るペースが増えているので気軽にFlickrに上げたりもあんまりできていない。一応Google Photosはつかっているけどあくまでストレージとして使っている。Google PhotosやFlickr、500px、Instagramなどが破滅した時*3の最終防衛ラインという感じで自宅のNAS*4にも保存している。
基本的にはNASのホームディレクトリにLightroomというディレクトリを掘ってあってそこにYYYY-mm-dd
なディレクトリをそのまま保存している。たまにカタログファイルもバックアップで保存している。ちなみに母艦からはファイルが消えるのでLrを開くと結構なフォルダーが見つからないという状態になるが、現像し直したいときはNASから母艦にコピーしてくるとやり直せる*5
所感
2015年とかは結構現像のやり残しに困ることが多かったと思う。最初の頃はシャッターを切ることがめちゃくちゃ楽しくていつしかそれがRAW撮影になり、現像作業になり、しんどくなっていたけど、現像の流れとして、写真の選定とかミスってる写真を捨てるとかそういうのやりがちだけど、1発でいい写真*6を撮影できれば現像する写真の枚数も減るんだ、という真理にたどり着くまでに結構時間がかかったと思う。
引き続き、楽しく撮影して良い写真を撮っていきたい。