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沼完全攻略ガイド

沼 Advent Calendar 2018沼 Advent Calendar 2018の12月8日担当だったあそなすです。 12月、会社で評価というのがあって、まだ入社して1年未満のnewbieなのになぜか(いやちゃんとした理由はあるんですが)評価者になっていて評価をしていました。評価難しい、人間、評価、宇宙、すべての答え...。

というわけで、沼完全攻略ガイドと言う話をしていこうと思います。

沼についての解説は流石になくても良いと思うんですが、簡単に言えば、趣味などの嗜好の世界に対しての理解を深めようとした結果、多大な時間やお金、人的コストを払いその世界を極めるというように説明できるでしょうか。このブログの読者の方の中には「コストがかかるから」「そこまでやりこむの大変そう」という意見でで一歩引いて観察をしてしまうこともあるかと思います。

そんな中、いわゆる「沼に浸かってる」人たちからは「おいでよ」と言われることもありますが、いかんせん対象となる沼への興味がない段階でいきなり、浸かりに行こうというのも踏ん切りがつかずなかなか難しいものがあります。しかし、沼に使ってる方々が提案してくる案件に関して言えば、その界隈では入門系の物体(カメラだと撒き餌レンズだと言えばわかりやすいですよね)を投げかけることが多いです。ここで入門系の物体へ興味を持った上でズブズブと深淵に向かっていける人は比較的適正があるといえるでしょう。はい、僕もそうです。

ところで、僕が今も(もしくはかつて)使ってきた沼を一覧してみると

というような感じです。

簡単にそれぞれに付いて説明しておくと、FPSはPC機材にもつながる分野なので、要するにハイエンドな機材とマウス操作による視点の180度振り向きをマウスパッドで何cm移動するのが最適か?というのを探したり、反射神経を鍛えたり自己研磨をしまくるという訓練を昔していたけど、途中でひどい乱視を患ってしまいそのままFPSは引退しました。これは今から10年ぐらい前の話。

DIYはここ半年ぐらいで急に目覚めた沼でした。話の根幹としては、VTuberになりたくて自室にVIVEの機材を一式置きたいと考えたところからがスタートです。自宅の僕の部屋はだいたい5畳ぐらいしかなくてその部屋の中にロードバイクセミダブルのベッド、カメラ機材、自作PCとスタンディングデスクなどが置かれていてとても狭い部屋なのでした。これを解決するために部屋に収納を増やしたいと考えたのがまずは始まりです。部屋が狭いので効率よく収納を作る必要があって既成品の棚だと微妙に採寸がとれないことがあったので、部屋のサイズに合わせて収納を作る必要がありました。

そこで2x4(SPF)を使った収納づくりが始まり

必要な材料があればハンズに買いに行き

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組み立てて、

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猫に破壊され、

また組み立てる、というようなことを繰り返してきました。棚の全部の写真はないんですが、壁が4面(うち1面が窓)のうち3面に棚を作りそこに様々なものを収納することで部屋にスペースが生まれるました。めでたい。

また、DIYの何が沼かというと、材料を選定するところから始まり、防カビ防錆などのための染料、猫が乗っても壊れない耐荷重や耐震に関する安全面、より効率的にネジうちするための機材やそのネジなどなど、このあたりはハンズの店員からの受け売り(毎週通ってたので店員に覚えられた)なのだけども、DIYもまた奥が深くやればやるほど沼だなぁと思うのでした。

ちなむと棚を作るところがゴールではなくその後に続くVTuberになるという目標があるのでさらなる沼(主に音響機材沼)があるのでそれは多分来年なにか報告できるかもですね。

ロードバイクも一時期ハマっていたけど、これは最近は下火になっていて、というのも後述すると可処分時間があまり取れていないので最近は通勤程度に使うぐらいなのでした。

こっからは現在進行系でもあるもので、まずは自作キーボード。これは今年4枚つくった程度の浅瀬チャプチャプ勢なんだけど、後述するエンドゲームに突入するにあたりいよいよを持ってそれなりの心構えが必要になってきた。キーキャップ、キースイッチ、プレート、ケース、ルーブ(キースイッチを分解して潤滑油をさすこと)などなど変更できるパラメーターが多い分野が始まろうとしています。*1

次にサバゲーです。実はサバゲー歴は東京に来てからだともう7年ぐらい、地元に居たときから数えるとだいたい10年ぐらいやってる。昔はロシア装備が好きでいわゆるコスプレをするサバゲープレイヤーだったんだけど、最近は勝ちに行くための*2サバゲをやるようになってます。勝ちに行くためということではあるけど、日本国内ではエアガンがBB弾を発射できる強さ(初速、ジュールなどで表される)は決まっており、初速が早ければ早いほど強いということはなくて、銃本体の軽さや短さ(取り回しのよさ)などで有利になったりもします。または弾の軌道がまっすぐ飛ぶなどもあります。

最後にカメラです。これは説明不要かと思いますが、僕が浸かっている沼はレンズです。

簡単に、と書いたけど沼に使っているがゆえにオタク早口な文章量になってしまった...

閑話休題

さて、これらの沼を完全に攻略するために何をするのか?という話をします。前振りが長かった...

沼に浸かっているみなさんには共感していただけると思うんですが、沼に浸かると比較的大きなコストがかかります。先述の通り、お金、時間、人。様々なコストがかかりますが、単位量あたりの有限さでいうとお金が一番かけられるコストに限りがあるのではないでしょうか。時間は寝る時間や食事や仕事の時間などを削ることで可処分時間を得ることができますが*3、お金に関しては毎月の収入が劇的に増えることは無いし、削れる部分も限界があります。

つまり、僕のように多方面の沼に連続的に使っているとコストの管理がとてもむずかしく、さらに貯蓄などもしていかないとだめなので必然的に使えるお金が限られる、というか少ないという状況なのでした。お金をもっと稼ぎたいでも沼ももっと楽しみたい...。

そんな思考の中で行き当たったものが「エンドゲーム」という考え方です。エンドゲームとは、MMORPGをやっている方には伝わりやすいと思いますが、要するに「そのコンテンツにおける一番最後の楽しみ」というようなやつです。説明が難しいんですが、例えばレンズ沼でいうと大三元を揃える、といえば伝わりますでしょうか。

もちろんレンズ沼にも50mmレンズ沼やオールドレンズ沼などもありそれぞれの沼が存在しますが、いわゆるその沼の中で最高級のものを買ってエンドゲームにする、ということですね。24-70mm は5年ぐらい前に買ったんですが、今年の頭ぐらいに70-200mm を買いました。最後に14-24mmを買うことで大三元が揃うのですが、一般的な撮影をするときに24mmから200mmがあると9割方カバーできることに気がついてしまい。14-24mmに食指が動かないのでした。

また、他のレンズの描写がすごいよくても、オールラウンダーとしての大三元を持っていることと、大三元を普段持ち歩く中に更にもう一本追加したいかどうか?という葛藤が生まれ今では新しいレンズを買うことがなくなりました。

次にサバゲーですが、これも先日エンドゲームに突入しました。サバゲーのエンドゲームとはなんぞやとなりますが、一般的なエアガンというのはおもちゃなので、射撃の制度や銃の重さのバランスなどはさほど考えられてないことが多いです。販売価格も東京マルイというメーカーが出している電動エアガンも高くとも5万円前後になっています。

さてそのような中でサバゲーのエンドゲームは、というと、エアガンの中には海外の軍や警察組織の訓練で使われるトレーニングウェポン(通称トレポン)というエアガンが存在します。これは採寸や重さは実銃と同じになっていて*4、射撃性能も一般的に売られているエアガンとは一線を画するところがあります。

これを買うとサバゲーでのゲームバランスが崩れる*5ほどの性能なのでチーム分けのときには自己申告をしてトレポンを使っている人たちが均等にわかれるようにしたりすることもあるとかとか。

正直トレポンを買ったからと言ってもこれで常勝というわけではなく、フィジカルを鍛えることが始まり本質的に沼を脱却できていないという問題はあります...。

最後にキーボードですが、これも最近エンドゲームに突入しました。上司と1on1してそそのかされて諸々買ってしまいました。ざっくり下記の記事を読むとどれぐらいハイエンドキーボードが沼なのかわかるかと思います。

https://scrapbox.io/self-made-kbds-ja/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%BC%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%89%E3%81%AE%E7%B5%84%E3%81%BF%E4%B8%8A%E3%81%92%E6%96%B9

まとめ

僕は沼にずっと浸かり続けているよりかは沼の中で最高のものを引き当てて沼から脱出、またはこれ以上浸からないようにと試みています。レンズ沼での事象がいい例で大三元を揃えようとすることで他のレンズへの購買意欲が削がれていくのはおもしろかったです。またこれは心境の変化もあるのですが、最近は家族(と猫)の写真を残すことに意識が向きがちなので、使用されるレンズも限られているというのもあるし、先述のVTuberになりたいという願いからこれ以上レンズを収納する場所を増やせないという制約もあります。

キーボードやサバゲーもハイエンド機を購入することでエンドゲームに突入しました。ただ、キーボードについてはルーブというキースイッチに潤滑油を塗ったり、プレートの素材の吟味が、サバゲーに関してはフィジカルを鍛えたり装備を揃えて勝ちに行くなどの新たな沼が存在しそうだなと思っています。

総じて言えることですが、好きなものが多いと人生は豊かになると感じます。カメラもサバゲーロードバイクも、キーボードも周りに趣味(沼)にしている人がいるのでそこにコミュニティが生まれています。最近だと自作キーボード界隈が顕著ですよね。沼に浸かることはそれだけ人とのコミュニケーションが増え、自分が知り得なかった知識や価値観を得ることもあるので悪くはないと思っています。

最後に、沼を完全に攻略する方法としては、シュッとエンドゲームに突入することです。エンドゲームに突入したからといって、その先が沼じゃない可能性はないですが、一発エンドゲームに突入してみるのもいかがでしょうか?

*1:書いてる当時はまだ何も買ってなかったけど、同僚にそそのかされてシュッとエンドゲームに突入しました

*2:実はここでも様々な分類があるのだけども僕はインドア(屋内)でのサバゲで勝ちにいく類

*3:僕は頭が悪いので、週の睡眠が毎日3時間から4時間になっていたりします。https://twitter.com/asonas/status/1073891264490201088

*4:実際に海外で販売されている実銃のパーツが取り付けられます

*5:個人的な主観です