良いあそなすちゃん

良い方のあそなすちゃんです!

カンファレンスカメラマンについて

近く面白そうなイベントがあってサクッとカメラマン枠で参加することにした。

connpass.com

このイベントに先立って、こういう記事もあってふむふむなるほど〜という感じで読んでいた。

qiita.com

実際のところ、カンファレンスカメラマンとしての小技はいくつかあって、この記事だと多分カンファレンス運営をする方々、参加されている方々の意見だったりすると思う。記事がちょっと一方的な感じもしたので、それじゃあ我々カンファレンスカメラマンはどういう風に立ち回ればよいのか?みたいなところを書いていくことにした。

撮るときにシャッター音がうるさいカメラマンは嫌だ

静音撮影モード(ミラーダウンのタイミングをずらしてシャッター音を小さくする)が付いているカメラであればそれを使うといいでしょう。また、発表中であれば開始直後の拍手のタイミングでブラケットモードで露出を変えつつ6枚ぐらいとるチャンスはあるのでそのあたりも活用できると良いと思います。

ちなみに個人的には中盤頃に登壇者がエモくなって身振り手振りが大きくなった時が一番のシャッターチャンスかなと思います。

撮るときに持ち込みフラッシュが眩しすぎるカメラマンは嫌だ

(内蔵フラッシュはデフォルトで切っているという前提で)よほどのことがない限りはフラッシュは不要だと思います。多少ISO感度を上げてノイズが入ったとしても許容できるのではないでしょうか。あとは撮像素子の大きいフルサイズカメラや、そこそこ最近の一眼レフカメラ(D7500とか)ならばISOを5000ぐらいにしても全然余裕でシャッターが切れると思います(ちなみに僕はD7000をつかっている)

また、Lightroomなどの現像をできる環境を持っている場合は、そこでノイズ除去をやるのもいいと思います。僕はD7000を使っていて高感度撮影(ISO3200)をするとめちゃノイズが乗るので暗い箱での撮影をしたときにはLightroomが欠かせません。

撮るときに立ち位置を気にしないカメラマンは嫌だ

記者席、プレス席があるか事前に運営の方に確認をとりましょう。なければ当日早めに会場へ行き最前列あたりに座るか、望遠レンズで会場の後方から捉えるなどをすればよいでしょう。またその場合は座席から撮るのではなく、三脚を立てて安定した姿勢で撮影できるとよいと思います。

撮った写真が登壇者にピントがあたってないカメラマンは嫌だ

普段からピントが合わせられるようにがんばりましょう。

おそらくですが、ピンとがあってないことと、シャッタースピードが遅くてブレるみたいなこともあるので、ブラケット撮影をして露出上下0.3〜0.7ぐらいで複数枚撮るとよいでしょう。また、三脚なども活用して暗い箱での撮影には備えるとなお良いでしょう。

撮った写真の水平線が揃ってないカメラマンは嫌だ

普段から水平を意識できるようにがんばりましょう。カメラによってはファインダーに格子線を出すことができたり、Sonyのミラーレスなんかには水平器を内蔵していることもあるのでそれの活用をしましょう。

また、同様に現像できる環境があるならば現像のタイミングでも調整できるとよいでしょう。

撮った写真に写っている人の頭が見切れているカメラマンは嫌だ

例えば、貴方がカンファレンスから依頼されてカンファレンスカメラマンをやっているとして、カンファレンスの最後に登壇者が前に並んでいるときに画角や撮影ポジションなどの関係からどうしても見切れてしまう、みたいな状況だとした時には、遠慮なく「すみません、もう少し中央に寄っていただけますか」などの声をかけられるとよいと思います。

パネルセッションのときなど、司会者と登壇者がステージの左右にそれぞれ座ることがありますが、この場合はカメラマンが複数人いる場合は事前にどちら側を撮影するか決めておくといいでしょう。単独の場合はプレス席の中央に座り両方が狙える位置どりをしましょう。また、休憩時間中に椅子を設置するのでその時に準備しているスタッフの方々と座席の位置を相談しておくといいと思います。

こういう集合写真ぽいときは人がわさわさいたりしてテンパりますが、テンパるとミスるので、落ち着いて丁寧に行動するように心がけましょう。

主催者や開催者、登壇者や登壇者の所属組織が欲しい写真を把握しないで、テキトーに写真撮ればいいぐらいにしか考えてないカメラマンは嫌だ

これは事前のコミュニケーションがないと難しいですね。わからないことがあれば気軽に聞いていくといいと思います。例えば運営の方々とコミュニケーションをするパスがない場合(クローズドなMLで話がされている場合など)もあってその場合は当日に早めに会場にいって、挨拶を済ませつつどんな感じの写真がほしいですか?みたいなのを聞くといいと思います。ここでコミュニケーションを渋ると後々しんどくなるし、運営の方々も準備等々でテンパっていると思うので、アイスブレイク的な話題としてさらりと聞いておくといいでしょう。

撮影ポリシーがあるカンファレンスもあるので事前に確認することも忘れないでおくといいでしょう。例えば、高専カンファレンスというカンファレンスでは参加者のストラップが赤い紐の人は撮影されたくないという意思表示なので、カメラを向けない、現像中に見つけたら削除する、などの対応も必要です。

また少し表題とは変わるのですが、データの受け渡し方なども事前に聞いておくと何かと便利かと思います。たまに納品前日にRAW画像も下さいといわれることもあって、ヒーってなりながら数十GBのZIPファイルをアップロードすることもあります(RAWが欲しい場合は事前にRAWを詰めたSDカードを郵送することもあります)

運営とカンファレンスカメラマン

カンファレンスカメラマンってボランティアだったり運営からお金がでることもあったりしていて、このQiitaの記事だけだとなかなか判断しづらいのだけれども、ボランティア(無償)でカンファレンスカメラマンをお願いされていて、あまつさえそれがアマチュアな人なのであれば、多少のミスは目をつむるか、ちゃんとお互いにコミュニケーションを密にとれるようにしてもらえると嬉しいかもなと思う。カンファレンスカメラマンである前に人なのでなるべくコミュニケーションを取れるようにしていきたい。

僕はカンファレンスを運営する立場でもあるし無償でも有償でもカンファレンスカメラマンを引き受ける立場でもあるし普通にカンファレンスに参加する立場でもあるから、上記のような言いたいことはわかるなーという反面、上記のような問題は十数万円のお金を出してプロのカメラマンを雇うとそれで解決するような気もするし、その上で問題が起きているのであればそのカメラマンに対してクレームを言えばよいと思う。プロのカメラマンを呼んでその方をカンファレンスカメラマンと呼ぶのか、アマチュアな人を運営の方々が呼んでカンファレンスカメラマンと呼ぶのか、それはそれとして運営とは全く関わりのない人が自ら進んで写真撮影をすることもあって、カンファレンスカメラマン、とは…うごごごご…となりますね。

最後に

というような感じで書いてみて、結局のところ、お互いにコミュニケーションを取れるようになると幸せなんだじゃないかなぁ。自分から進んでカメラマンするときでも、運営の方々に一言声をかけられるといいと思いますし、運営の方々もカンファレンスの記録を残したい、というのであればカメラマンに要件(登壇者全員のバストアップ写真が欲しいなど)を伝えられるとよいような気がする。みんな幸せになって欲しい。